アプリ別名定義とは
アプリ別名定義は、利用者が生成AIに伝える名前や呼び方と、実際のkintone App IDを結びつける機能です。kintone内に似た名前のアプリが複数ある場合や、部署ごとに呼び方が違う場合に、生成AIが対象アプリを取り違えにくくなります。
アプリ別名定義は、対象アプリを見つけやすくするための設定です。kintone権限やフラクソンのアプリ利用制限を広げるものではありません。
使う場面
同名アプリがある本番用、検証用、部署別など、似た名前のアプリが複数ある場合。
利用者の呼び方が違う正式名は「顧客管理」だが、現場では「取引先マスタ」と呼んでいる場合。
ゲストスペースを使う同じアプリ名が通常スペースとゲストスペースに存在する場合。
重要アプリを明確にしたい生成AIに参照させたい代表アプリを、管理者が明示したい場合。
登録する内容
| 項目 | 説明 | 例 |
|---|---|---|
| 別名 | 利用者が生成AIへ伝える名前です。部署名や用途を入れると取り違えにくくなります。 | 営業部 顧客管理 |
| App ID | 対応づけるkintoneアプリのIDです。 | 123 |
| 実アプリ名 | kintone上の実際のアプリ名です。管理者が確認しやすくするために残します。 | 顧客管理 |
| ゲストスペースID | ゲストスペース内アプリの場合に指定します。通常スペースの場合は空のままです。 | 12 |
| 説明 | どの部署・用途のアプリかを短く書きます。 | 営業部が商談前の顧客情報を確認するアプリ。 |
アプリ意味定義との違い
| 機能 | 役割 | 例 |
|---|---|---|
| アプリ別名定義 | どのkintoneアプリを使うかを特定しやすくします。 | 「営業部 顧客管理」はApp ID 123を指す。 |
| アプリ意味定義 | そのアプリやフィールドが業務上何を表すかを生成AIに説明します。 | 「顧客ランクA」は重点対応顧客を表す。 |
まずアプリ別名定義で対象アプリを取り違えないようにし、必要に応じてアプリ意味定義で業務上の意味を補足します。
登録の流れ
- 対象にしたいkintoneアプリのApp IDとアプリ名を確認します。
- 利用者が生成AIへ自然に伝えそうな呼び方を集めます。
- 別名、App ID、実アプリ名、ゲストスペースID、説明を登録します。
- 利用者向けの案内文やプロンプト例に、登録した別名を使います。
- 実際に生成AIへ依頼し、意図したアプリが選ばれるか確認します。
よい別名の付け方
| 観点 | よい例 | 避けたい例 |
|---|---|---|
| 部署や用途を入れる | 営業部 顧客管理、サポート 問い合わせ本番 | 顧客、問い合わせ |
| 本番・検証を区別する | 案件管理 本番、案件管理 検証 | 案件管理2 |
| 利用者の言葉に寄せる | 取引先マスタ、契約更新一覧 | App123 |
| 短すぎる名前を避ける | 人事 公開組織情報 | 人事 |
生成AIへの依頼例
「営業部 顧客管理」アプリで、今月更新された顧客を確認してください。
対象アプリが複数候補になる場合は、実行せず候補を表示してください。
「問い合わせ本番」アプリの未対応件数をステータス別に集計してください。
個人情報を含む本文は取得せず、件数だけ確認してください。
安全上の注意
- 別名を登録しても、利用者本人のkintone権限がないアプリは利用できません。
- フラクソンで利用拒否しているアプリは、別名が登録されていてもMCP経由では利用できません。
- すべてのアプリを登録する必要はありません。取り違えやすいアプリ、重要なアプリから登録します。
- アプリをコピー、移行、削除したときは、App IDが古くなっていないか確認します。
- 人事、契約、個人情報を含むアプリは、別名登録だけでなくアプリ利用制限とフィールド制御も確認します。