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アプリ利用制限ガイド

生成AIから使わせるkintoneアプリ、操作、レコード範囲、取得件数を管理者が決めるための考え方です。

アプリ利用制限ガイド

kintone権限の上にフラクソンの追加制限を重ねます kintone権限 本人のOAuthとACL ユーザースコープ 使える操作種別 アプリ利用制限 デフォルト / 例外 操作・条件・件数 フィールド制御 表示・マスク・書込 実行 監査ログへ記録 フラクソンはkintoneで許可されていないアクセスを許可する機能ではありません。 常に追加で拒否・制限する方向に働きます。
アプリ利用制限は、kintone権限を広げるためではなく、生成AI経由の利用範囲をさらに狭めるための管理機能です。

最終更新: 2026-07-28

このページは、フラクソン管理者が管理画面の「アプリ利用制限」で何を決めるのか、どの順番で設定するとよいかを説明します。

アプリ利用制限とは

アプリ利用制限は、生成AIからkintoneを使うときに、アプリ単位で追加の制限をかける機能です。

たとえば、案件管理アプリは読み取りと集計だけ許可し、人事アプリは生成AIから使わせない、問い合わせ管理アプリは自部署の未完了レコードだけ扱わせる、といった運用に使います。

重要: アプリ利用制限はkintone権限を広げる機能ではありません。利用者本人がkintoneで見られないアプリやレコードは、フラクソンで許可しても生成AIから利用できません。

制限が適用される順番

確認されるもの内容管理者が見る場所
kintone権限利用者本人がkintoneで対象アプリ、レコード、フィールドを利用できるか。kintoneのアクセス権設定
ユーザーの許可スコープ閲覧、追加、編集、削除、ファイル、アプリ管理など、利用者に許可する操作種別。ユーザー管理、カスタムロール
Remote MCP接続のスコープ生成AI接続時に実際に発行された操作範囲。Remote MCP接続、利用者の再OAuth
アプリ利用制限デフォルトポリシー、アプリごとの例外、操作権限、レコード条件、取得上限。アプリ利用制限
フィールド制御生成AIへ返すフィールド、マスクするフィールド、書き込み可能フィールド。フィールド制御

どこか1つで拒否された場合、その操作は実行されません。判断できない状態も、原則として許可せず拒否する考え方です。

デフォルトポリシーと例外ポリシー

アプリ利用制限には、テナント全体にかけるデフォルトポリシーと、特定のアプリだけにかける例外ポリシーがあります。

種類対象設定できること使いどころ
デフォルトポリシー例外ポリシーがないアプリ有効/無効、操作カテゴリ、最大取得件数未設定アプリを読み取り中心にしたい、または書き込みを一律で止めたい
例外ポリシー指定したApp IDのアプリ利用拒否、操作カテゴリ、レコード条件、最大取得件数、フィールド制御への接続特定アプリだけ拒否する、特定アプリだけ書き込みを許可する、部署や状態で絞る

対象アプリに例外ポリシーがある場合は、そのアプリでは例外ポリシーが優先されます。デフォルトポリシーと例外ポリシーを足し合わせるのではなく、対象アプリに合う最終的なルールを1つ決めて適用する、と考えると整理しやすいです。

例外ポリシーで決めること

制御モード

モード意味
利用拒否そのアプリを生成AIから利用させない。人事、労務、役員メモ、契約本文など、生成AI利用の対象外にしたいアプリ
フィールド制限操作、レコード、件数、フィールドを制限しながら利用させる。案件管理、問い合わせ管理、顧客管理など、業務利用したいが範囲を絞りたいアプリ

一時的に利用させたくないアプリは、例外ポリシーを削除するのではなく「利用拒否」として残すと、後から方針や監査ログを確認しやすくなります。

操作権限

操作権限では、生成AIから許可する操作カテゴリを選びます。

カテゴリ許可される主な操作最初の目安
閲覧アプリ情報の確認、レコード検索、レコード取得、集計。最初に許可しやすい範囲
追加レコード作成。入力先フィールドと確認手順を決めてから許可
編集レコード更新。ステータス、担当者メモなど戻しやすい範囲から許可
削除レコード削除。通常利用者には広く許可しない
ファイル取得添付ファイルの取得。添付ファイル内の個人情報や契約情報を確認してから許可
ファイル追加添付ファイルの追加。アップロード先とファイル種別を決めてから許可
アプリ管理アプリ作成、設定検証、設定変更。管理者や検証環境向け

書き込み系の操作を許可する場合は、変更系操作を許可する前に も確認してください。

レコード条件

レコード条件は、アプリ内の対象レコードをさらに絞る設定です。たとえば「商流が直販のレコードだけ」「担当部署が営業部のレコードだけ」「未完了レコードだけ」といった運用に使います。

  • kintoneのフィールドコードを使って条件を書きます。
  • order bylimitoffset は指定しません。
  • 条件が難しい場合は、まず対象を狭くしてテスト利用者で確認します。

取得上限

取得上限は、同じ検索で生成AIへ返せるレコード数を制限する設定です。空欄の場合、そのポリシーによる取得上限は設けませんが、MCPツール側の上限やkintone側の制約は別途適用されます。

大量の明細を生成AIに渡すよりも、件数確認や傾向把握は集計ツールで済ませる運用がおすすめです。詳しい上限は 制限値・上限まとめ を参照してください。

設定の進め方

  1. 最初に、生成AIから使わせたい業務アプリと、対象外にしたいアプリを分けます。
  2. 未設定アプリをどう扱うか決め、必要ならデフォルトポリシーを有効にします。
  3. 拒否または個別制限が必要なアプリを、例外ポリシーとして登録します。
  4. 例外ポリシーでは、最初は閲覧中心にして取得上限を低めに設定します。
  5. 必要に応じてレコード条件を設定し、対象レコードを絞ります。
  6. フィールド制御で、見せるフィールド、マスクするフィールド、書き込み可能フィールドを決めます。
  7. テスト利用者で、許可した操作と拒否した操作の両方を確認します。
  8. 監査ログで、成功、拒否、件数、対象アプリが想定どおり記録されているか確認します。

よくある設定パターン

目的設定例補足
まず安全にPoCしたいデフォルトは閲覧のみ。主要アプリだけ例外ポリシーを作り、取得上限を小さくする。個人情報を含むフィールドは別途フィールド制御で非表示またはマスクします。
特定アプリをAI利用対象外にしたい対象アプリを例外ポリシーに登録し、制御モードを利用拒否にする。削除ではなく利用拒否として残すと、対象外にした理由を運用上説明しやすくなります。
自部署の案件だけ見せたい例外ポリシーでレコード条件を設定し、部署フィールドや担当者フィールドで絞る。kintone権限でも同じ考え方になっているか確認します。
ステータス更新だけ許可したい操作権限は編集を含め、フィールド制御で書き込み可能フィールドをステータス等に限定する。変更前後を生成AIに復唱させる運用にします。
添付ファイルを扱わせたいファイル取得またはファイル追加を許可し、対象アプリと対象フィールドを限定する。ファイル内に秘密情報や個人情報が含まれる場合は慎重に扱います。

業務別の考え方は アプリ別利用制限の設定例 も参考にしてください。

設定後の確認

  • 利用者本人がkintoneで対象アプリを利用できる。
  • 生成AIから対象アプリを解決できる。
  • 利用拒否アプリが拒否される。
  • 許可していない操作が拒否される。
  • レコード条件に合わないレコードが返らない。
  • 取得上限を超える依頼が拒否または制限される。
  • 非表示フィールドやマスクフィールドが生成AIに返らない。
  • 監査ログで対象アプリ、操作、結果、件数を確認できる。

困ったとき

アプリが見つからない、または利用できない

まず利用者本人のkintone権限を確認します。次に、ユーザーの許可スコープ、Remote MCP接続のスコープ、アプリ利用制限、アプリ名対応表を順番に確認します。

デフォルトポリシーを有効にしたら期待と違う動きになった

例外ポリシーがあるアプリでは、例外ポリシーが優先されます。期待と違うアプリだけ、例外ポリシーの操作権限、制御モード、取得上限、レコード条件を確認してください。

フィールドが返らない

アプリ利用制限だけでなく、フィールド制御とkintoneフィールド権限も確認します。詳しくは フィールド制御とセマンティックレイヤー を参照してください。

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