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ファイルアップロードの注意

MCPの仕様上の制約と、Claude・ChatGPTでファイル送信を安定させるための推奨環境を説明します。

ファイルアップロードの注意

最終更新: 2026-08-16

フラクソンのMCPツールでは、許可された範囲でkintoneの添付ファイルを追加できます。ただし、MCPの基本的なツール呼び出しはJSON-RPCメッセージで行われ、ツール入力もJSON Schemaで定義されるため、ブラウザのフォームアップロードのように任意のバイナリファイルをそのままツール引数へ流し込む方式ではありません。

結論
ファイルアップロードを安定して使うには、Claudeはデスクトップ版、またはWeb版で *.gusuku.io への外部接続を許可した環境を推奨します。ChatGPTはデスクトップ版の利用を推奨します。これらの環境では、ファイル本文をMCPツール引数に詰め込まず、短命のアップロード先へ直接送信できるため、速度とトークン使用量の面で有利です。
推奨経路:ファイル本文を直接送信 生成AIクライアント Claude / ChatGPT 短命アップロード先 *.gusuku.io kintoneへ添付 fileKeyを後続操作で利用 代替経路:Base64を分割してMCPで送信 ファイル本文 バイナリ Base64化 文字列が約33%増える 小さなチャンクで反復送信 トークン使用量と時間が増える MCPの標準ツール入力はJSONです。ファイル入力の標準化は進行中ですが、現時点ではクライアントごとの差が大きいため、推奨環境の利用が重要です。
推奨経路ではファイル本文を通常のHTTPS送信に近い形で扱えます。代替経路ではBase64文字列をMCPツール入力として何度も送るため、負荷が大きくなります。

推奨環境

生成AIサービス推奨理由
Claude デスクトップ版推奨ローカル環境からフラクソンのアップロード先へ接続しやすく、ファイル本文をBase64チャンクとして会話・ツール引数に乗せる必要を減らせます。
Claude Web版*.gusuku.io への外部接続を許可できる場合に推奨ブラウザ版では、組織設定、ネットワーク制限、外部接続ポリシーの影響を受けます。フラクソンのアップロード先へ接続できる場合は推奨経路を利用できます。
ChatGPT デスクトップ版推奨ファイルアップロード時に、フラクソンの短命アップロード先へ直接送信する経路を使いやすいためです。
ChatGPT Web版大きなファイルでは非推奨直接送信経路を使えない場合、Base64化とチャンク送信に切り替わることがあり、時間とトークン使用量が増えます。

MCP仕様上の制約

MCPは、生成AIクライアントとMCPサーバーの間でJSON-RPCメッセージをやり取りする仕様です。MCPツールは、名前、説明、入力スキーマを持ち、実行時には tools/callarguments としてJSONオブジェクトを受け取ります。

そのため、ツール入力として扱えるのは基本的にJSONで表現できる値です。PDF、画像、Excelファイルのようなバイナリ本文をそのままツール引数に入れることはできず、入れる場合はBase64のような文字列へ変換する必要があります。

なお、MCPコミュニティではファイル入力を標準的に扱うための検討が進んでいますが、現時点ではクライアントごとの対応差があります。フラクソンでは、可能な環境では短命のアップロード先を発行し、ファイル本文を *.gusuku.io へ直接送信する方式を優先します。

Base64チャンク送信で起きること

推奨環境を使えない場合、ファイル本文はBase64文字列に変換され、さらに小さなチャンクに分割して複数回のMCPツール呼び出しで送信されることがあります。この方式は互換性のための代替手段ですが、次の負荷があります。

  • データ量が増えます。 Base64化により、元ファイルより文字列サイズが約33%増えます。
  • トークン使用量が増えます。 Base64は自然文ではないため、生成AIクライアント側で多くのトークンを消費しやすくなります。
  • 送信に時間がかかります。 チャンクごとにMCPツール呼び出しが必要になり、ファイルサイズが大きいほど往復回数が増えます。
  • 途中失敗の影響を受けやすくなります。 ネットワーク切断、クライアントのタイムアウト、会話の中断があると、最初からやり直しになる場合があります。
  • 会話全体が重くなります。 チャンク送信が続くと、生成AIクライアント側の処理量が増え、通常の検索や集計より待ち時間が長くなります。

利用者向けの判断基準

数MB以上のファイルデスクトップ版、または *.gusuku.io への外部接続を許可した環境でアップロードしてください。
複数ファイルまとめて送る前に、1件ずつ対象レコードと添付先フィールドを確認してください。
外部URLのファイル先にクライアントまたはローカルへダウンロードして内容を確認し、フラクソンの短命アップロード先へファイル本体を送ってください。
送信が遅い場合一度中断し、デスクトップ版または外部接続を許可した環境で再試行してください。

管理者・情シス向け確認

  • Claude Web版で利用する場合、必要に応じて *.gusuku.io への外部接続を許可してください。
  • 社内プロキシ、DLP、CASB、ブラウザ拡張などが生成AIクライアントからのアップロード通信を遮断していないか確認してください。
  • ファイル操作を許可するユーザー、アプリ、添付フィールドを限定し、監査ログで利用状況を確認してください。
  • 大容量ファイルの常用が必要な業務では、ファイルの圧縮、分割、kintone側の運用ルールも含めて設計してください。

生成AIへの依頼例

添付ファイルを追加したいです。
対象アプリ、対象レコード、添付先フィールドを確認してください。
ファイルアップロードは推奨経路を使ってください。
Base64チャンク送信が必要になりそうな場合は、実行前に時間とトークン使用量が増えることを知らせてください。

関連ページ

参考