Copilot Studio 接続・公開手順
最終更新: 2026-08-03
このページでは、Copilot Studioで社内向けエージェントを作成し、フラクソンのRemote MCPを追加して、Copilot Chat(Microsoft 365 Copilot)で利用できるようにする流れを説明します。概要はMicrosoft Copilot利用開始ガイドを参照してください。
フラクソンは、Copilot Studioの OAuth 2.0 設定で動的検出を選ぶと、Dynamic Client Registration(DCR)によって接続情報を自動検出・登録できます。Client ID と Client secret を手入力する必要はありません。「手動」ではなく「動的検出」を選んでください。
全体の流れ
ステップ0. 始める前に確認する
最初にフラクソン利用者画面で、kintoneユーザーIDの入力とkintone OAuth認可を済ませておくと、エージェントのテストがスムーズです。利用者側の準備ははじめてのフラクソン利用ガイドも参照してください。
ステップ1. Copilot Studioでエージェントを作成する
- Copilot Studioにサインインします。
- ホームのエージェント作成を選択します。画面に作成欄がない場合は、左メニューのエージェントから新しいエージェントを選択します。
- 名前、説明、指示を入力します。名前は利用者がCopilot Chatで探せる分かりやすい名称にします。
- 保存して、エージェントの編集画面を開きます。
作成方式や画面名は、Copilot Studioの新しいエクスペリエンスと従来のエクスペリエンスで一部異なる場合があります。エージェントの名前・説明・指示を保存できる編集画面まで進めば問題ありません。
指示文の例
まずは、フラクソンを使う場面と安全な振る舞いを短く明示します。以下はそのまま使える例です。
あなたは社内のkintone業務を支援するアシスタントです。
フラクソンのツールは、kintoneのアプリやレコードを確認する必要がある場合に使います。
最初は読み取り、検索、集計を優先してください。
変更、削除、ファイル操作を行う前には、対象と操作内容を利用者に確認してください。
ツールで確認できないことを推測で断定しないでください。
ステップ2. MCPを使える状態にする
Copilot Studioの公式手順では、MCPを使う前に生成オーケストレーションを有効にする必要があります。エージェントの設定画面に案内や切り替えが表示される場合は有効にしてください。選択肢が表示されない、または有効化できない場合は、Copilot Studio環境の設定・ライセンス・管理者ポリシーを確認します。
ステップ3. フラクソンのRemote MCPを動的検出で追加する
Copilot Studioのエージェント編集画面で、次の手順を行います。
- ツールページを開き、ツールの追加を選択します。
- 新しいツール、次にModel Context Protocolを選択します。
- 次の基本情報を入力します。
項目 入力内容 サーバー名 例: gusuku Fluxonサーバーの説明 例: kintoneのアプリ、レコード、コメントを安全な権限範囲で検索・集計するMCPサーバーサーバーURL フラクソン画面でコピーした、自社テナントのRemote MCP接続URL 認証の種類 OAuth 2.0 - OAuth 2.0 の種類で動的検出を選択します。
- 作成を選択します。Copilot Studioがフラクソンの公開情報から必要なエンドポイントを検出し、DCRでOAuthクライアントを自動登録します。
- 次へ進み、新しい接続を作成を選ぶか、すでに作成済みの接続を選びます。
- エージェントに追加を選択します。
動的検出では、Client ID、Client secret、認可URL、トークンURLを手入力しません。これらの入力欄が必要な「手動」を選ぶのは、固定のOAuthクライアント情報を使うサーバーの場合だけです。
ステップ4. テストチャットで接続を確認する
- エージェントのテストチャットを開き、新しいテストセッションを開始します。
- フラクソンへの接続またはサインインを求められた場合は、案内に従って接続します。
- フラクソンの認可画面が開いたら、テナント、利用者、要求スコープを確認して許可します。
- kintone OAuthが未完了の場合は、フラクソンの利用者画面で完了してから、テストチャットを開き直します。
- まずは読み取りだけの依頼を実行し、ツールの実行結果を確認します。
最初のテスト依頼
フラクソンで利用できるkintoneアプリの一覧を確認してください。
顧客管理アプリの主要フィールドを確認してください。
案件管理アプリで、ステータス別の件数を集計してください。
アプリやレコードが見つからない場合は、エージェントの設定ではなく、利用者本人のkintone権限、フラクソンのアプリ利用制限、アプリ名・別名を先に確認してください。
ステップ5. Teams と Microsoft 365 Copilot のチャネルを追加して公開する
- エージェント編集画面の公開を選び、確認画面でも公開を選択します。
- 公開が完了したら、チャネルを開きます。
- Teams と Microsoft 365 Copilotを選びます。
- Microsoft 365 Copilot でエージェントを利用可能にするが選択されていることを確認し、チャネルを追加します。選択しない場合、エージェントはTeamsのみで利用可能になります。
- アイコン、説明、開発者名、Webサイト、プライバシーに関する案内などを組織のルールに従って設定します。
- まず作成者自身でインストールして、公開済みのエージェントを確認します。
公開前のテストチャットと、公開後のCopilot Chatでの動作は分けて確認してください。公開後に内容を変更した場合は、もう一度公開してから新しい会話を開始します。
利用者への共有方法
| 対象 | 進め方 |
|---|---|
| 少人数の検証 | アクセスを許可した利用者・グループと共有し、インストール用リンクを案内します。 |
| 社内の広い範囲 | 公開画面の利用可能範囲で組織向けの公開を選び、管理者承認を申請します。承認後にMicrosoft 365 Agent Storeまたは組織の案内から利用者へ展開します。 |
| Teams中心の利用 | Teamsでも同じチャネルを追加し、必要に応じてTeamsアプリストアや組織のアプリ設定で展開します。 |
ステップ6. Copilot Chatでエージェントを使う
- 利用者はMicrosoft 365 Copilotを開き、エージェント一覧から共有されたエージェントを選択します。
- 会話内で呼び出す場合は、
@を入力してエージェントを選び、依頼を入力します。 - 初回にフラクソンへの接続・認可を求められた場合は、フラクソンの画面で内容を確認して許可します。
- 最初は読み取りや集計の依頼で、結果とアクセスできる範囲を確認します。
利用者ごとにフラクソン認可、kintone OAuth、kintone権限、フラクソンの利用制限が適用されます。作成者が接続を設定しても、利用者のkintone権限を越えてデータを見られるようにはなりません。
接続できないとき
| 症状 | 確認すること |
|---|---|
| Model Context Protocol が選べない | Copilot Studio環境の権限、ライセンス、生成オーケストレーションの有効化状態を確認します。 |
| 動的検出に失敗する | 自社テナントのRemote MCP接続URLを貼り付けたか、URLがCopilot Studioから到達できるか、Power Platformのデータポリシーで接続が許可されているかを確認します。 |
| Client ID / Client secret の入力を求められる | OAuth 2.0の種類が「手動」になっています。フラクソンでは「動的検出」を選び直します。 |
| ツールが呼び出されない | ツールがエージェントに追加済みか、指示文とサーバーの説明が用途を説明しているか、テスト利用者が接続・認可を完了したかを確認します。 |
| Copilot Chatでエージェントが見つからない | 公開済みか、Teams と Microsoft 365 Copilotチャネルを追加したか、利用者に共有または管理者承認が完了したかを確認します。 |
| kintoneデータを取得できない | 利用者本人のkintone OAuth、kintone権限、フラクソンのアプリ利用制限を確認します。 |
安全に運用するための確認
- 最初は少人数の検証グループに公開し、読み取り系の操作だけで動作・権限・監査を確認します。
- 書き込み、削除、ファイル操作を許可する場合は、対象アプリ・操作範囲・承認方法を先に決めます。
- Copilot Chatに返されたデータはMicrosoft側の会話・エージェント実行の中で扱われます。組織のデータ保護・保持ポリシーも確認してください。
- 異動・退職時は、フラクソンのユーザー権限、kintone OAuth、Copilot Studioの共有対象をあわせて見直します。